2025-09-08 15:40:00

夢が多くて眠りが浅い

 20代女性・大学院生

主訴
眠っても夢が多く、朝の疲れが抜けない。レポートや研究発表の準備で緊張し、試験前は特に夢が増える。

生活背景

  • 睡眠は6時間前後だが、夢をよく見て熟睡感がない

  • 昼はパンや甘い菓子で済ませることが多い

  • 長時間のデスクワークで運動不足

  • 生理前に疲労感と集中力低下が目立つ

東洋医学的分析

  • 勉強による思考の使いすぎと、食生活の乱れで「脾(消化の力)」が弱り、気血が不足

  • 気血が足りないため「心(精神を落ち着ける働き)」を支えきれず、夢が多く眠りが浅くなる
    → 「心脾両虚型」の多夢と判断

行ったこと

  • 鍼灸:脾を補って気血を養い、心を落ち着ける施術を週1回

  • 生活改善:

    • 夜は就寝前のスマホを控え、軽い散歩を習慣化

    • 甘い菓子やカフェインを減らし、消化にやさしい食事を意識

経過

  • 2週間で夢の回数が減り、朝の倦怠感がやや改善

  • 1か月で試験期でも睡眠の質が保たれるようになり、集中力が向上

  • 2か月後には熟睡できる日が増え、夢を覚えていないことも多くなった


続きはnoteで

本編では、「多夢」のタイプ別の詳しい原因と養生法複数の症例の経過を解説しています。
「寝ても寝ても休まらない」方にとって、体質からの整え方を見つけるヒントになるはずです。

👉 夜の眠りが浅いときに―東洋医学からみた「多夢」というサイン【鍼灸症例付き】

2025-08-25 09:40:00

過剰な眠気

30代女性・事務職

主訴
仕事中に強い眠気が出て、午後は特に集中力が続かない。休日も昼寝をしないと夕方まで体が持たない。

生活背景

  • 朝食を抜くことが多く、昼はパンやコーヒーで済ませる

  • 冷たい飲み物をよく摂る

  • 消化不良を起こしやすく、下痢や軟便が多い

東洋医学的分析

  • 不規則な食事や冷飲食で「脾(消化機能)」が弱り、エネルギー源の気血が十分に作れない

  • そのため日中にエネルギー不足となり、強い眠気につながる
    → 「脾虚型」の嗜眠と判断

行ったこと

  • 鍼灸:脾胃の働きを助け、気を補う施術を週1回

  • 生活改善:

    • 朝に温かい味噌汁やお粥を摂る習慣をつける

    • 冷たい飲み物を常温・温かいものに変更

    • 残業後は夜食を控える

    • 昼休みに軽い散歩を取り入れ、消化を促進

経過

  • 2週間で午後の強い眠気が軽減し、仕事がはかどるように

  • 1か月で軟便が改善し、体が軽く感じられるようになる

  • 2か月後には休日の昼寝が不要になり、生活のリズムが安定


続きはnoteで

本編では、嗜眠のタイプ別の詳しい特徴とケア方法複数の実際の症例を解説しています。
「眠っても眠っても眠い」状態を見直すヒントを探してみませんか?

👉 すっきりしない眠気に悩む人へ―東洋医学で扱う“嗜眠”とは?

2025-08-24 17:11:00

吃音

10代男性・高校生

主訴
授業で音読の際、最初の言葉が出にくい。緊張すると「か行」「た行」が特につかえる。友人との会話では比較的スムーズ。

生活背景

  • 試験や発表の前に強い緊張を感じやすい

  • 夜更かしで睡眠は5〜6時間

  • 朝食を抜くことが多く、昼まで頭がぼんやりする

  • 運動は部活動で週2回程度

東洋医学的分析

  • 睡眠不足と食生活の乱れで気血の不足があり、声に力が出にくい

  • 緊張が重なると気の流れが詰まり、言葉が出にくくなる
    → 「気滞」+「気血不足」の混合タイプ

行ったこと

  • 鍼灸:胸の緊張をゆるめ、声を出しやすくする施術を週1回

  • 生活改善:

    • 就寝時間を1時間早め、睡眠を7時間確保

    • 朝食に温かい汁物や軽いご飯を取り入れる

    • 話す前に深呼吸を習慣づける

経過

  • 2週間で授業中の音読が少し楽になり、発声がスムーズに

  • 1か月で「か行」のつまりが減り、発表で最後まで話しきれた

  • 2か月後、緊張は残るが言葉が出やすくなり、自信が戻ってきた


続きはnoteで

本編では、吃音のタイプ別の詳しい原因とケアの方法複数の症例の経過を掲載しています。
言葉が出にくい背景を理解し、体と心の両方から整えるヒントを探してみませんか?

👉 ことばがつかえる―東洋医学で考える吃音【鍼灸治療】

2025-07-15 20:39:00

チック症

 中学生の男の子

主訴
まばたきが頻繁で、時には小声で「うーん」とつぶやくような声のチックが出る。友人から指摘されて初めて気づいた。

生活背景

  • 部活動のストレスが強く、帰宅後はスマホやゲーム漬け。

  • 夜更かし(就寝は深夜12時以降)で、翌朝は寝坊ぎみ。

  • 好きなスナックや冷たい炭酸飲料を好み、夕食は偏りがち。

東洋医学的分析
「体に熱(痰火)がこもりやすく、さらに消化力(脾)が弱まっている」タイプとして、「痰火内擾型」+「脾虚痰聚型」の混合型が疑われました。

対応と経過

  • 食事は和食中心に改善し、スナック・冷たい飲み物を控えることを開始。

  • 夜のスマホ使用を制限し、入浴後は読書や音楽などでリラックス時間を設定。

  • 鍼灸では、痰や熱を取り除き心身を調える施術を週1回ほど継続。

→ 2週間ほどで、まばたきの頻度がかなり減少、声のチックも自然と少なくなる傾向が見られました。本人から「最近、気が楽」だという感想もあったそうです。


気になる方はこちらもぜひ!

この記事では、上記以外にもチック症の多彩なタイプや、家庭でのケアの工夫を詳しく解説しています。
詳しくは以下のnoteでどうぞ!

👉 チック症――止めたくても止まらない、その動きに寄り添う東洋医学の視点〖鍼灸症例付き〗

2020-10-26 07:03:00

顔面神経麻痺

40代女性・営業職

主訴
左頬から口元にかけての麻痺。朝、洗顔中に水が口からこぼれ落ちて気づく。

生活背景

  • 連日の残業と外回りで疲労が蓄積

  • 冷たい飲み物やアイスを好み、夏でも冷房の風に直接当たる

  • 睡眠は平均5時間、慢性的な肩こりと頭痛あり

東洋医学的分析
長時間の冷房と冷飲食で「風寒」が顔面部に侵入し、もともとの疲労と気血不足が重なって発症したタイプ。

対応と経過

  • 気血の巡りと局所の筋肉機能を回復

  • 生活面では冷飲食の制限と十分な睡眠を指導

  • 2週間で口角の動きが改善し、2か月で会話時の違和感がほぼ消失


詳しく知りたい方はこちら

note本編では、顔面神経麻痺のタイプ別の見分け方や、実際の症例を解説しています。
発症直後の適切な対応が、回復のスピードを大きく左右します。

👉 【顔面神経麻痺】東洋医学で治す【鍼灸治療】